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ドクダミ 学名:Houttuynia cordata ドクダミ科ドクダミ属の多年草 利用部分:主に葉と花(茎や根も) 開花期は5〜7月頃で、住宅周辺や道ばたなどに自生している。 4枚の花のように見える白い部分は本当の花弁ではなく、総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官。 中心の棒状の黄色いしべのように見える部分がたくさんの花の集合体で、花弁もガクもなく、雌しべと雄しべのみからなる。 全草に独特の臭気がある。 |
薬効 | 優れた薬効を持つ。 開花期の地上部を乾燥させたものは生薬名:十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ、日本薬局方にも収録されている。 デカノイル・アセトアルデヒド: 生のドクダミのにおいのもとになっている物質で、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、白癬菌(はくせんきん)などの細菌や、ある種のウイルスの活動を抑える力があると言われている。 乾燥させると酸化されて抗菌効果は失われる。 ラウリルアルデヒド: デカノイル・アセトアルデヒドと同様にドクダミ特有の臭気成分で、抗菌作用がある。 クエルシトリン : 利尿作用、動脈硬化の予防作用 カリウム塩 : 利尿作用 |
利用法 | 身近な所にたくさん自生しているので、古くから民間治療薬としてさかんに用いられてきた。 十薬の煎液には利尿作用、動脈硬化の予防作用などがある。 湿疹、かぶれには、生葉をすり潰したものを貼り付けるとよい。 白癬菌(はくせんきん)などの細菌や、ある種のウイルスの活動を抑える力がある。 その他にもさまざまな有効成分が含まれ、まさに万能薬である。 傷口の止血や再生 風邪や便秘の治療 高血圧の予防には煎じた汁を服用 傷・おできなどには生のままか、火であぶった葉を患部に貼る 風呂に入れて冷え性に 鼻腔に詰めれば蓄膿症に効く、等など。 |
庭に勝手に殖えます。花が咲く時期に一番薬効があるそうなので梅雨の頃に摘みます。 乾燥させてハトムギ茶(市販品)と合わせ、煎じて飲みます。 生の葉をホワイトリカーにも漬けました。蚊に刺された時や、バラの手入れでできた傷や棘の痕に塗ったりもします。 「十薬」といって、古くから家庭の万能薬だったそうです。 |
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