目次に戻る

クチナシ(梔子)

学名:Gardenia jasminoides
別名:ガーデニア
和名:梔子(クチナシ)
科名:アカネ科 クチナシ属
分類:常緑低木
原産地:日本、中国、台湾、インドシナの温帯、亜熱帯

 
                                                                     

  

         

                                                                         

栽培 挿し木でふやせる。
7月と9月に花芽が2回できるので 花の直後に剪定を行うのがよい。秋から春にかけては枝先の剪定はしない方が翌年の花がたくさん咲く。剪定が必要な場合は、花が終わっていない7月中に早めにする。
実がなるのは「一重」のクチナシのほう。
薬効 主要成分:ゲニポサイド(イリドイド配糖体)、カロチノイド系色素、フラボノイド、精油

止血、消炎、鎮静、鎮痛、血圧降下、解熱、胆汁分泌促進、整腸

中国や日本では古くから、果実を煎じて作られる黄色い液体を「たくあん」などの着色料として利用してきた。この色鮮やかな黄色い色素はカロチノイド色素に含まれているクロシンによる。

古くから漢方として利用。止血や消炎、鎮静作用に効果があるとされる。
クロシンには、血圧を下げる作用があり、上昇した血圧を正常に戻す働きがある。
近年では抗がん作用の研究が進められている。
クチナシのその他の効能として、イリドイド配糖体という成分が含まれており、肝炎や黄疸の改善、鎮静作用による不眠症改善なども有効といわれている。
利用法 ティーに使う部分:果実   まろやかで、やや苦味を感じる味

「たくあん」など食品の着色に用いられている。

<クチナシの使い方>
水の中(ぬるま湯でもOK)に、乾燥させたクチナシの果実を割って入れる。
10分ほど漬けておくと黄色い色が出てくる。
この液と一緒に米や材料を加えて調理する。

クチナシのご飯を炊くなら、1カップにクチナシ1個が目安。

栗ごはんなどを作るときは水と、栗、クチナシを一緒に煮てから、栗と米を合わせ炊き上げる。

お正月の「きんとん」作りに庭のクチナシを使ったことは何度かあります。でも、近年のお正月は「きんとん」も特に食べたいとは思わなくなってしまって・・・去年の梔子の実も、一昨年のも、壜に保存して冷蔵庫に入ったままです。 老母が好きなので、さつま芋・カボチャ・豆類などは何かしらを週1くらいで調理しています。ですので、お正月といっても殊更食したいとは思わないのですね。それに最近のさつま芋は梔子の実を使わなくても、きれいな黄色に仕上がるものが出回っています。クチナシのおこわや栗おこわなら珍しくていいかしら、作ってみる気がしてきました。                                                   

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       目次に戻る