介護と料理 

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材料 レシピ
差し入れ
  あれこれ
 
状況が変わりまして、母は有料老人ホームに入居致しました。

面会に行く際にはちょこっとした手作り料理を持参します。簡単なものです。そのホームはお料理が美味しい所と聞いていますので、持参するのは母のリクエスト品です。
煮卵・食べる煮干しとクルミの佃煮風・手綱蒟蒻のかか煮・キュウリとシラスの酢の物などです。
あとは中華おこわとか、春雨サラダとか、その日に家族も食べるものからです。

ホームは全個室なので、小さい冷蔵庫を置き、部屋で補食して、ダイニングルームには持ち込まないようです。利用者の皆さま、ご高齢で、それぞれお身体に事情がおありです。ちょっと見には分からなくても、糖分や塩分の制限、カリウム制限とか、おありの方もいらっしゃるわけです。

お弁当
  あれこれ
 
母のお弁当です。
骨折以来しばらくお休みしていた健康麻雀ですが、再開しました。
自宅玄関から外へは車いす利用者になりました。でも、数字は得意。勝負に勝つのは大好き!止めるテはありませんね。ドーパミンもどーーっと出るのではないでしょうか?
会場への往復の介助は有償ボランティアさんにお願いしています。感謝、感謝です。

1度に食べる量は減っており、容器は一回り小さくしました。でも、外でのお弁当は気持ちも弾むのではないでしょうか。

        
お弁当
  あれこれ
















           

1ヶ月に3回ほど、午前〜夕方まで、お弁当持参で近くの施設に「健康麻雀」に出かけます。メンバーの中では母が一番の高齢者のようです。

お箸を使いづらくなったそうなので、つまみ易いようにとか、手で持って食べられるものをとか、一応は考ます。外ではまだ割り箸でいいと言いますが、家ではU字型の介護用の箸を取り寄せました。幼児のエジソン箸を大きくしたような感じです。


牛肉の甘辛焼きは生のうちに片栗粉をまぶしておきます。フライパンに胡麻油を引き、肉の両面を焼きつけてから、砂糖・味醂・醤油で味付けました。その後でミニトマトと一緒に爪楊枝に刺します。ピーマンは大1個を刻んでから電子レンジで加熱。鰹節と減塩醤油で味付けしました。

お弁当容器は縦・横はまあまあのサイズですが、厚みは2センチ足らずです。5〜6種類のおかずを入れるようにしています。ミニトマトは庭で作っているものを入れたりして、私も楽しむようにしています。毎回卵焼きが入っていますね。甘い卵焼き、私が好きなんです(笑)。

                    

                     

      


南瓜のサラダ:マヨネーズとプレーンヨーグルトで和えます。

自家製がんも:前日の夕食には揚げたてで食し、翌朝にお弁当用に甘辛に煮ました。

前夜にハンバーグにし、それを焼くついでに同じ種でミートボールを作り、フライパンの隅で火を通しておくというのもします。翌朝に甘酢あんで煮て、お弁当に入れます。
・・・子供たちのお弁当時代にもこんなことをしていましたね・・・。工夫して、〇十年ぶりのお弁当作りを面白がるようにしています。 

寒天・ゼリー  
レシピ本を見ていて、寒天&ゼリーの効能に気づきました。もっと日常の食事に加えようと思います。口当たりが良いですし、甘くも塩味にもできます。
寒天は食物繊維が豊富な上にカロリーが低いです。ゼラチンはコラーゲンが摂れます。

今まで、デザート系には使っていましたが、寒天寄せやサラダ風の料理は未開拓でした。商品のパッケージには、ご飯を炊くときに、また紅茶やコーヒーにも加えるとよいとあります。細切りの乾燥寒天をそのままサラダのトッピングにしたり、お吸い物にポンと入れたり・・・ふむ、ふむ、実にいろいろと利用できそうです。

先ずは豆乳寒天を作りました。分量はパッケージのレシピを参考にしました。
黒蜜を作り、瓶詰にしました。粒あんも作り、冷凍しました。缶詰の蜜柑とこれらを合わせて、先ずはデザートで出しました。好評です。季節のフルーツ、アイスクリームなど、トッピングはその時その時にあるものです。
寒天のデザートは口当たりが良くて、一日の献立の中で「あっ、海藻類を使わなかった〜という日に出すと、私的にはノルマを果たせた気がします。
このところ、寒天にはまっていまして、豆乳寒天・コーヒー寒天・抹茶寒天と何かしら冷蔵庫に入っています。

甜菜糖の
    効能
 
我が家の甘味はこの数年間ずっと甜菜糖です。「寒い地方で採れるものは身体を温めてくれる」ということなので、北海道産の甜菜糖を使っています。
上白糖を使うのはホイップクリームを作るときくらいでしょうか。焼き菓子でしたら茶色い甜菜糖でも大丈夫です。お豆腐の白和えは少し茶色いですね・・・でも、擦りごまを加えたりピーナッツを和えたりすれば、どちらにしろ真っ白というわけにはいきませんし、そこは家庭料理ということで。


片栗粉の
    効果



鶏ひき肉
玉ねぎ
ささがき牛蒡
片栗粉

最近は片栗粉の効果を再認識しまして、肉類やエビ・魚の切り身などの材料に軽く振りつけます。安い牛肉も柔らかく頂けます。

写真は「鶏ひき肉のハンバーグ煮」です。成型して、軽く片栗粉を両面にはたき付けます。フライパンにオリーブオイルを熱し、ハンバーグの両面を焼きます。火が通ったら一旦取り出します。空いたフライパンにたれの調味料を入れ、沸騰したら水溶き片栗粉を少量加えます。片栗粉が溶けたところへ鶏ひき肉のハンバーグを戻し、煮込みます。
これは口当たり良く食べられました。いろいろなサイズのを作り、家族が食欲に合わせて選べば、みんなにグッド♪です。

ポタージュ
 
胃袋も小さくなってきたようです。一回に食べられる量が減ってきましたので、野菜料理の一つとしてポタージュを頻繁に作ることにします。ほうれん草なども毎回お浸しで摂るよりも、ミキサーでスープに混ぜてしまう方が食べやすいですよね。人参やほうれん草、南瓜などの「ポタージュの素」のようなものを作って1回分ずつ冷凍しておく・・・というのを工夫しています。


豆腐の白和え
豆腐
白みそ
白練りごま(市販)
甜菜糖・味醂

主にほうれん草や春菊で作ります。
下拵えの時間に余裕があれば人参やコンニャク、シイタケなどの細切りも加えます。
同じ材料でも、お浸しにするより食べやすそうです。また、刻み過ぎると喉に引っかかり、むせる原因になりますから2〜3pくらいに切ります。
市販の擦り胡麻は、これもむせる原因になりそうですから、市販の練りごまを常備しました。


お助け
   卵料理






卵   1個
豆乳 150ml
(砂糖 好みで)


卵1個に対し豆乳(牛乳)150mlと覚えておきます。それに人数分を掛けます。
これは茶わん蒸しの場合にも同じです。卵1個に出汁150mlです。
おかげで「あと一品」「卵で何か」という時に、ちゃちゃっと作れます。

高齢になりますと、どんなに気を配っていても、その日の肉料理or魚料理では「タンパク質が十分に摂れてないのでは?」と思うことがあります。そんな時には卵料理で補います。
デザートに温かいプリンもイケます(本当は冷やす時間がなかっただけ・・・みたいなことも)。カラメルシロップが間に合わなければメープルシロップでもOK、美味しいです。


薄切り肉の甘辛炒め
豚ひれ肉・長ネギ

醤油・砂糖・味醂・オリーブオイル

豚ひれ肉を5〜7ミリくらいに切り分け、減塩醤油で軽く下味をつけておきます。
オリーブオイルで焼きますが、その直前に肉に薄く片栗粉をまぶしつけます。
お肉の色が変わり始めたら、フライパンの脇で3pくらいにカットした長ネギを一緒に炒めます。
肉の両面を軽く焦げ目がつくくらいに炒め焼きしたら、砂糖・味醂・醤油で味をつけます。
調味料が全部にからんだら出来上がりです。

◎好みでおろし生姜を加えてもいいですし、和牛薄切り肉でもOKです。
◎片栗粉をまぶしつけることによって、お肉が柔らかくなり、お味もこっくりと染みて美味しくなります。


温泉卵



熱湯  

温泉卵を作る専用容器がありまして、1回に4個作れます。
熱湯を注ぎ、M〜Lサイズ卵で20分ほど置いておくだけですので、夕食の支度のかたわらに作ります。
    
母は減塩醤油をかけて、黄身の美味しさを楽しんでいるようです。常備菜のようにしておくと便利です。

 

参考資料  

書名 作者 出版社
ハッピー介護食 村上祥子 中央法規
ふたりのおいしい介護食 村上祥子 女子栄養大学出版部
これなら作れるシニアの一人分ごはん 村上祥子 家の光協会
ばぁばの料理 最終講義 鈴木登紀子 小学館
今日を限りに生きる 吉沢久子 さくら舎
薬剤師がすすめる   ビタミン・ミネラルの使い方   丸善出版
薬が毒に変わる危ない食べ合わせ 柳川明 実業の日本社
web.Woman exciteのレシピ   https://erecipe.woman.excite.co.jp/