介護
 
アロマテラピー       料理           支えの「言波」                  

                                

 


            2023年  

       母は帰天いたしました。白寿(99歳)も間近でした。

                                                                       


有料老人ホームに入居の頃

 
母は車椅子生活となりまして、身体介助を一日に渡って要するようになりました。94歳半ばでした。

ホームでの1日24時間の見守りと、プロによる介助・介護、工夫された空間や環境があれば、家庭に居るよりもずっと変化の
ある文化的な生活ができます。外交的で、知的好奇心の旺盛な母には合っていると考えました。

家では通路や出入口の狭さがネックとなり、車椅子での方向転換が難しく、移動は介助なしでは無理になっていました。
が、ホームでは車椅子で自走し、エレベーターでダイニングや他の階に行ったりできました。廊下などの通路の広さ、床材の
滑らかさなど、ホームは家庭の造りとは異なります。個室のトイレも自宅の倍以上に広く作られていました。
リハビリのプログラムもあり、おかげさまで腕や足の力も少し戻ったようでした。ホームも自立を支援する方針を掲げて
いました。

昼間は自室に居るよりも、ダイニングで他の利用者さん達とご一緒に居て、お喋りや、テレビを見たり、読み物をしている
ようでした。新聞は朝・夕刊とも購読し、私が持参する雑誌や本も楽しみにしていました。
積極的な性格なので、ホームでのイベントや毎日の体操・脳トレ・お稽古ごとなどにも仕事のように参加していました。
とくに短歌の講習とお習字に気持を入れていました。

私も面会で歌唱や体操の時間に遭遇した時などは一緒に参加させて頂きました。利用者の皆さん、とても大きなお声が
出せていて、私も紛れて大声で歌いました。「ローレライ」「桜貝の歌」などたいへん懐かしく、思いっきり歌って気分が
良かったです(新型コロナ禍からは叶わなくなりましたが)。

ホームではケアマネージャー・相談員・施設長の方々が訪問する私に声をかけ、母の近況を知らせて下さいました。母にも
年齢相応の問題はありまして、悩ましいこともありましたが、プロの方々に看て頂いているという安心感は大きかったです。
                     


これまで閲覧して頂きまして有難うございました。
今後の生活面での記載は致しませんが、私のための「支えの言波」のページは続けていきます。

 

 

            
93歳、在宅介護の頃

私は93歳の母と同居して、その日常の世話をしています。
93歳といえば超高齢者に入るのでしょうが、人それぞれに歳の取り方、現れ方は異なりますね。
個人差が大きい事柄ですし、時間の経過とともに在りようも、またそれへの対処の仕方も変わっていきます。
ですので、ここは母がどうかではなくて、私が今、何を、どうしているかを記録しておく場にします。
このページを開いて振り返ったり、レシピを見直すのに使おうと思います。 

<アロマテラピー>

介護といいますと要点は多方面に渡りますが、先ずは「日常生活を清潔に保つ」ということが大切ですね。
それも、強い薬品・製品などはなるべく使わずに、ナチュラルなもので、身体にも環境にも優しく身辺を整えられたらと思います。
それで、私はアロマテラピーグッズを使って掃除用品や洗濯用品を手作りしています。
また、エッセンシャルオイルは鼻から脳へ直接的に働きかけてくれますので、気分転換の助けをしてくれます・・・特にマイナスの
感情からはなるべく早く抜け出したいですよね。

<料理>

母は歯が良くて、93歳にして全部自分の歯(厳密にいうと根っこ)です。食欲もあります。それで、最近まで家族と同じものを
食べていました。レパートリーを豊富にする工夫さえしていれば良かったので、私としても気が楽でした。小鍋立てすることも
滅多にありませんでした。

ところが最近になりまして、なんとなく食べ辛そうにしているものが見えてきました。「パサパサ、ボソボソ」しているものがどうも
苦手そうです。例えばですが、母は「茹で卵」を隠居の冷蔵庫で古くするようになりました。
幼少から娘時代にかけて、子だくさんの家ではそうそう卵も食べられなかったとか、戦中戦後の食糧難などの話しをしては
「茹で卵大好き」と言っていた人です。それで、私は隠居の冷蔵庫に茹で卵をたいてい入れておくようにしていました。
それが古くなっています。その他にも、例えばヒレカツ。タンパク質好き、揚げ物好きな人でしたが、柔らかいはずのヒレカツも
1回の食事で2切れほどになりました。

「そうか、そういう時期がきたのか・・・」と、茹で卵を温泉卵に変えてみました。食べてあります。
ヒレカツもカツ煮にして卵でとじました。OK!でした。

というような経緯が幾つかありまして、母に提供する食事の調理法を見直すことにしました。初期の介護食という感じでしょうか。
といいましても、歯や内臓に問題がある人ではないので、「刻み食」や「どろどろ食」は考えていません。家族にも出せて、少し
手を加えることで93歳の母にも良いという献立を目指すことにします。

<支えの言波>

折りに触れて反芻している言葉です。

 

 

<参考書籍>・・・図書館で1回に6冊借りられますので介護関係も多々読んでいます。

               書ききれませんが・・・気分転換にもなり、活字中毒で良かったなと思います。              

                             

雑誌「セラピスト」
株式会社BABジャパン

高齢者介護に役立つハーブとアロマ
林真一郎                 
今知美                  東京堂出版      
ユマニチュード入門 本田美和子
イヴ・ジネスト               医学書院
ロゼット・マレスコッティ 
ユマニチュードという革命
イヴ・ジネスト  
ロゼット・マレスコッティ         誠文堂新光社

今日を限りに生きる


吉沢京子                 さくら舎
失って、得る。
大島渚                   青春出版社
「くじけないで」  詩集 「百歳」
柴田トヨ                   飛鳥新社
家族という名のクスリ
金美齢                   PHP                       
ケアのカリスマたち
上野千鶴子                亜紀書房    
おひとりさまの最期
上野千鶴子                朝日新聞出版