ハーブ利用法 
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ダウントン・アビー

      

『ダウントン・アビー』season6の最終回が終わってしまいました。
「何処に書こうかな〜」と思ったのですが、以前にDVD『高慢と偏見』のことをハーブのページに書いたので、ここにします。
英国の20世紀初頭、伯爵一家の住むダウントン・アビーと、そこに働く執事をはじめとする使用人達の人生を織り交ぜて展開するドラマでした。season1〜6までずーっと見てきました。面白かったです。あんまり長いあいだ見てきましたので、それぞれの役柄にすっかり感情移入してしまいました。
一番好きになったのは、貫禄と迫力ある「先代の伯爵夫人」を演じた女優マギー・スミスです。イギリス流の皮肉やジョークを私が分かってないとしても、マギー・スミスはとても痛快で実に「はまり役」でした。最近ですが、偶然BSで見たマギー主演の『カルテット!人生のオペラハウス』も面白くて、「いいもの見たわ!」という感じがしました。
『ダウントン・アビー』はどの役もキャラが立っていて、よくできたドラマだと思いましたが、中でも一番興味を引かれたのは「執事」でした。
カズオ・イシグロの『日の名残り』を読み、映画も見ましたので、執事という職種に多少の知識はありました。「よい執事」というのが主人公の回想でこれでもかと語られているのが『日の名残り』ですから。ですが、この『ダウントン・アビー』の執事は『日の名残り』の執事とは違って、物語の最後の方で、晩婚ではありますが同僚の家政婦さんと目出度く結婚します。それにseason1〜6までもありましたから、伯爵一家を支え、部下の使用人たちを監督しつつ、温かい人柄で皆を束ねる様子に「彼こそが最良の執事なのね」と思われました。
最近はテレビドラマも見ることが減り、こんなに続けて視聴したのは珍しいので、終わってしまって少々寂しいです。仮にseason7ができたとしてもマギー・スミスはもう出演しないということでした。
厨房のシーンも多かったので、料理にハーブがどう使われているのか注目していましたが、あまりよく分かりませんでした。

        

春にプランターに植えたバジルに花穂がつきました。花を咲かせてしまうと葉が固くなります。上の方を摘んできまして、バジルソースを作ることにしました。
あいにく松の実はないし、ニンニクは料理の際に加減して使いたいので、バジルの葉とオリーブオイルと塩のみでミキサーで攪拌。
保存ビンに入れてから、空気と遮断するために上の方にオリーブオイルを1センチほど入れました。
スパゲッティやマカロニには勿論、ジャガイモのベーコンソテーなどにも加えます。
  
       
 

講習会で「ハーブティー」と「入浴剤」を教わってきました。
上の方にちらりと見える細い壜が「入浴剤」です。白い塩とピンクの岩塩にローズのドライとラベンダーを交互に入れました。
「ハーブティー」には「甘草」を加えるレシピを習いました。味に甘さとまろみがついて、漢方薬のような香りも加わりました。ブレンドしたドライハーブはローズヒップ・ハイビスカス(ローゼル)・甘草・ルイボスティー・ジンジャー(見やすいように倒した壜の中に入っています)。
ローズヒップとハイビスカスには酸味があります。それを甘草が和らげて、初めのうちは赤い甘酸っぱいお茶です。飲み続けているうちに、ルイボスティーの独特の味も感じられ、ジンジャーの身体を温める効果も感じられてきます。甘草にも身体を温める効果があります。ビタミンCが多く含まれ、かつ、梅雨時の冷えに効く「女性の味方」のティーです。

赤いリボンのものはラベンダー・グロッソで作ってみたファン(扇)です。桐原春子さんのブログからです。ついでに一緒に画像に加えたのはUVレジンで悪戯したストラップです。子供の頃は手芸が嫌いでしたので、今頃になって時々こんなことをして遊んでいます。「還暦」分を引くと「子供」ですし。ダイソーでレジンもパーツも売っていました。今後は手持ちの材料のすそ野を広げて、UVレジンで大人なものも作ってみたいです。
         



  
モイストポプリ
上のを熟成させたものに薔薇の
乾燥花弁を加えています
薔薇の香りは失せていません


モイストポプリを作ってみました。
スクラブ用の塩を購入してありましたので、それを使いました。
左側の壜が薔薇のルイーズ・オディエとジャスミンで、右側がルイーズ・オディエのみです。ジャスミンを入れた方は濃厚な香りがします。子供の頃にお化粧をしている女性に近づいたときの香りと思いました。
熟成させてポプリポットに入れるのもよいですが、まだ「らしい」ポプリポットを持っていません。
そのうちに入手できるかな・・・。その前に入浴用に使ってしまうかもしれません。

ジャスミンは今を盛りと咲いています。一階のベランダの柵に誘引していたものが育って、幅1m×高さ2m程度のジャスミンの壁になっています。この時期は多種類の春バラも咲いているのですが、それらの香りが紛れてしまう程のエキゾティックで濃厚な香りです。
           

               


ハーブのハイビスカスです。ローゼルとも呼ばれます。
種を通販で取り寄せまして今年初めて育てました。発芽率がよくて、
地植えにしたり、大鉢に植えたりしています。
主な利用法はティーです。花は黄色ですがガクが赤いせいか、お花のお茶もきれいなピンク色になりました。
ティーは普通ガクの部分を使用します。酸味があります。
ハイビスカスだけでもよいですが、市販品はローズヒップとブレンドしたものが多いようです。ビタミンCが豊富で「女性の味方」ど言われています。
                                
   
           

ホップの花です。

天ぷらにしてみました。けっこう苦味いです! ゴーヤよりも苦味がある気がします。万人向きではないかもしれませんね。
葉は外して、ツルと花だけでリースのベースを作ってみました。これに何を足すといいでしょうか?・・・スズメ瓜の赤い実、風船カズラ、千日紅の花等などを育成中です。
             

    

                            
         

イタリアンパセリが冬越ししました。美味しそうだな・・・と眺めています。茹で卵を刻んでマヨネーズであえ、このパセリも加えたサンドイッチが好きです。

ナスタチュームの花がきれいです。こちらも美味しそうです・・・エディブルフラワーの代表格ですね。好きな風味です。サラダに散らしたり、おかずパンに挟んで食べます。

ミント・ヴァリエガータです。すっきりした香りです。たまにティーにします。
カレープラントは本当にカレーの香りがします。ピクルス液に入れてカレーの風味をつけるというのを聞いたことがありますが、残念ながら利用していません。銀葉を楽しんでいます。
ギンバイカの金冠ギンバイカの金冠
前4世紀後半
デルヴェニ(古代レテ)の墓地(B墓)より出土
テッサロニキ考古学博物館蔵
上野の東京国立博物館で開催されている古代ギリシア展より                           
                 (2016年9月19日まで)

マケドニア王国のマートルの金冠

マケドニアのテッサロニキ近郊にあるデルヴェニ墓地では、紀元前4世紀末の墓がいくつか見つかっています。B墓はその中でもっとも豪華なもので、中には壮年の男性と、それよりも若い女性の遺骨が納められていました。アフロディテの聖樹であるギンバイカの冠は女性の死者のためのものと思われます。

実も花も枝も正確に表現されているそうです。
マートルはハーブとして古代の昔から役立っていて、美や愛を象徴するヴィーナスの木としても知られているそうです。

新聞の広告で「ギンバイカの金冠」を見て「ギンバイカってマートルよね・・・」紀元前4世紀の昔にマートルがこんな素晴らしい象徴に使われていたのですね。
        
    
              
レモンマートル(左)とコモンマートルです。7月〜8月頃に咲きます。

コモンマートルもシトラス系の香りがしますが、レモンマートルの方が強いです。それと、花の形状が少し違います。どちらも暑い夏にホワイトの清楚な花を咲かせます。花嫁さんのブーケに使われる国もあるそうで、可愛らしい花です。

秋、マートルの葉を乾燥させました。スリーピングピローを作ります。使っているうちに虫が涌いても困りますので電子レンジで仕上げの乾燥をしました。パリパリになった葉を細かく砕き、布の袋に詰めました。作業が終わってからも部屋にシトラスの香りが漂っています。布はダイソーで買っておいた「手ぬぐい」です。端の始末もしてありますので、簡単にちくちくと手縫いしました。手ぬぐい地の目の粗さがスリーピングピローに程よい気がします。枕と枕カバーの間に入れて使います。
       
エルダーフラワーの花が咲きました!

地植えにしたときにはあまりに成長が速くて驚きました。上へ上へと幹が伸びて大木になりそうでした。花も咲きませんでした。我が家の庭では大木は困ります。それで挿し芽をして、鉢植えに仕立て直しました。そうしましたら翌春に花が咲きました。どういうことでしょう?
エルダーフラワーのティーは購入品を飲んでいます。マスカットのような優しい風味です。我が家のは「ん?」なにか違う感じでした・・・育てて来年に期待します。

タイムは掃除で折れた枝を隣の鉢の土に挿しました。無造作にしたのに、こんなんに成長してくれました。

       



左からミント・オレガノ・レモンバーベナです。
レモンバーベナは一番好きなハーブティーです。
         
ジャスミンの花を乾燥させました。茶色いですが香りは残っています。シリカゲルで乾燥させたら白い色が残るでしょうか。次回やってみます。

ルーはプランターに植えっぱなしです。現代はハーブとしての利用はないようです。黄色の十文字の花が良いので続けています。押し花の素材としては、葉も花も面白いです。



<参考書籍>

 

物語のガーデン 著者:和田まさ子 株式会社てらいんく
ハーブの事典 著者:北野佐久子 東京堂出版
美しいイギリスの田舎を歩く! 著者:北野佐久子 集英社文庫Be文庫
秘密の花園 クックブック 著者:エイミー・コトラー  
訳:北野佐久子
東洋書林
ハーブの事典 著者:小松美枝子・小松紀三男 成美堂出版
ハーブの知識と応用 著者:小松美枝子 グラフ社
育てて楽しむハーブ 監修:塚本有子 新星出版社
ハーブを楽しむ12ヶ月 著者:北村光世 集英社文庫Be文庫
きれいになるメディカル・ハーブ 著者:海原純子 三笠書房
摘み立てハーブ・レシピ 著者:大海勝子 講談社
香りでダイエット 著者:佐々木薫 池田書店
シェイクスピアの花 著者:安部薫 八坂書房
聖書と花 著者:安部薫 八坂書房
花とハーブのおまじない 著者:セレス 主婦の友社
楽しいポプリづくり 著者:熊井明子 生活の絵本社
桐原春子のハーブ・クラフト 著者:桐原春子 桃季出版



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