ハーブ利用法 V

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ノコギリソウの若葉と花(上段)・セリ(下段)の若葉です。

春にセリを買ったら、根っこを庭の区切りの縁に植えます。根ミツバもそうです。土が流れるのを抑えてくれますし、何より薬味や青味がちょっと欲しい時に助かります。薬味って、あると無いとでは大いに違いますよね。

ノコギリソウは春先はとてもきれいな葉です。夏には1メートルくらいになります。伸びすぎると倒れたりして姿が暴れますので、整える意味からも刈り込みました。生の葉も花も美味しそうに見えましたが、ティーで飲んでみたらデンプンくさい感じでした。乾燥もさせてみましたが、茶色くなって、ちょっと持て余し気味。たいていのハーブは壜で保存するのですが、近い将来使うこともなさそうな気がしましたので、細かく刻んで土に返しました。

我が家にあるのは主として鑑賞用のものかもしれません。
古くはギリシア神話の将軍アキレスが兵士達の負傷の止血に使ったと言われています。



梔子(クチナシ)の実を見つけました。実が着くのは花が一重の梔子の方です。この実でさつま芋や栗のきんとんに黄色の着色をします。

この冬は実が無いと思っていましたが、3個発見。嬉しくなりました。毎年、乾燥させたのを小瓶に入れ、冷蔵庫に保存しています。
小鳥たちはこの実を好まないのでしょうか?千両や万両、クリスマスホーリー(柊)の実はすっかり食べ尽くされたのに、これだけが残っていました。
   



フキノトウとチャービルです。2月の寒々とした庭にうれしい緑です。

この春、たった1つ採れたフキノトウは甘味噌に刻み込んで、アツアツご飯に乗せていただきました。
チャービルはネギを切らせていて、でもどうしても薬味が欲しいときには摘みます。が、夏に咲くピンクのポンポンのような花が楽しみで、ほとんど植えっぱなしです。

庭のゲッケイジュの伸びすぎた枝を切って乾燥させました。きれいな形のリースは来宅された方々にお持ち帰り頂いたので、これは残りです。台所の壁に吊るしておき、「ビーフシチュー」「ミートソース」などの料理に3〜4枚を加えて煮込みます。
唐辛子はあまり使いません。カプサイシンは身体を温めてくれるといいますが、辛いものは苦手です。まる1本を使うのって春に筍を茹でるときぐらいでしょうか。



体験会の準備がよい体験かい?

参加しているサークルのお仲間と「サシェ」を作ろうということになりました。
「サシェ」とはフランス語で「香り袋」のこと。匂い袋です。
会員募集の体験会ということなので、まずは万人向けな「ラベンダー」で作ることにしました。詰めたのは「生活の木」で購入したフランス産のラベンダー(花穂のみ)のドライです。

所要時間の問題もあり、前もってサシェの袋を人数分作って行きました。
ミシンはここ6〜7年は触っていませんでしたので、糸通しも「取説」を読み直すところからでした。
それでも、見本を作ったり、メンバーの分の袋を縫ったりと、始めたらけっこう楽しかったです。

写真は試行錯誤の結果です。
四角いサシェは、お茶パックにラベンダーを詰め、布袋に入れてから、口をリボンで結びます。
三角のサシェの方は、手芸用の綿にラベンダーを包んで布袋に入れ、詰め口を透明糸で縫い閉じました。「長方形の布がなんで三角形になるのか、ワタシ大丈夫か?」と思いましたが、出来ました♪♪。
会ではこの2つを作りました。
そうそう、お土産用に重曹とラベンダー.とで下駄箱の消臭剤も作りました。


パープルバジルです。
左はオリーブオイル漬け、右は酢に漬けました。
二日目ですが、酢漬けの方はきれいに発色しています。
忘れて持て余さないように少量作りました。サラダに使います。




バジルを摘んできました。
8月も終わりに近づくと、花が咲きますし、葉も全体に固くなります。ここらで一度刈り込んでバジルソースを作ります。大丈夫、まだまだ気温も高いので、また枝葉を伸ばし、冬の寒さで枯れる時まで生の葉も利用できます。

バジルソースはシンプルにオリーブオイルとバジルの葉だけをミキサーにかけました。生ニンニクや松の実は入れていません。ニョッキは作りませんが、スパゲッティ、ご飯、マカロニ、茹でたジャガイモなどと和えます。

冷蔵庫保存の場合は、容器に入れたら、その上をオリーブオイルで被います。空気に触れないようにすると緑の色を残せます。冷凍用ビニール袋(小)に入れて、冷凍保存もします。


 
昨年に種を蒔いておいたラベンダーが咲きました。
アロマテラピーで使う「真正ラベンダー」の精油を取るのはこの種類からです。
うれしくなって摘んできてしまいましたが「アッ、咲いているところを撮るんだった!」と、これも度々する後悔です。
確かに精油のラベンダーに近い香りがします。吊るして乾燥させます。

バジルとイタリアンパセリも育っています。

サシェ(匂い袋)を作りました。
乾燥させたハーブを先ずお茶用の小袋に詰めます。それから用意した布の袋に入れます。布を縫うのが面倒・・・と思っていたら、よい具合に見つけました!100円ショップのラッピングコーナーでです。
ハーブは庭で摘んだラベンダーにキャットニップとスペアミント、それと古くしてしまったローズ(購入したもの)です。
サシェとして香りが物足りなくなったら、布から出して入浴のお供にします。



メドーセージです。
この名前は「国内流通用」だそうで、正式名称は salvia guaranitica。
利用はハーブとしてではなく、もっぱら観賞用のようですが、背が高くなるので庭の修景に良いのではないでしょうか。
我が家にはそんなスペースはなく通路際に勝手に茂っていますが、傍を通って身体や衣服が葉に触れると、スーっとした好ましい香りがします。


レモンバーベナです。
生のハーブでは「これが一番好き」という意見の多い、人気のハーブです。
レモンとミントの混ったような芳しい香りで、お茶にしても入浴剤にしても大好きです。
植えてから3年目。木としても安定してきましたので、剪定を兼ねて刈り込み、葉を乾燥させています。
作業中も芳しく快いです。ミニピローを作ろうと思います。



キャットニップです。
こぼれ種から生えているのを見つけて、プランターや庭の隅などに植えておきました。
「キャットニップ」とは「猫が噛むもの」という意味だそうで、猫によっては「マタマビ」のように反応するとか。我が家に猫がいた頃には植えていなかったのが残念です。

このキャットニップに惹かれてでしょうか、他家の猫ちゃんが門の下をくぐって、庭に入って来ようとするのに2回遭遇しました。あいにく時間に追われていたのでお構いできず。
お近づきになって、もふもふのお腹とか撫でさせてもらいたかったなぁ、また来ないかしら・・・。
一匹は黒猫、もう一匹は鯖虎でした。
サバトラちゃんの方はかつて飼っていた「しー君」に似ていました。その夜、「生まれ変わって逢いに来てくれたのよ♪〜」と家族に妄想ストーリーを語りました。


左:ドクダミ茶を作りました。
花が咲いたので庭のドクダミを摘みました。花の咲く時期が一番薬効があるそうです。よく洗って、3日間乾燥させてから、念のために電子レンジにかけました。この程度ならと、3回に分けて、600度で1回につき2分にしました。

右:ラッキョウ漬けです。こちらはついでの画像アップ。
左:ジャスミン、右:ハニーサックルです。どちらも良い香りがします。

ジャスミンは乾燥させてみました。茶色くなってしまいましたが、生の花と香りは同じです。
私はジャスミンやイランイランなどのエキゾティック系の香りはあまり好きではありませんので「ふーん」と思うくらいですが、一応、保存してみました。

左はミント。ミントはコンテナ植えです。繁殖力が強いので、地植えにすると他の植物の場所を侵します。

右はタイムです。この石は庭仕事中によく座りますので「タイムのベンチ」になるのを期待しています。
ボリジの花が咲きました。去年の根っこが残っていたみたいです。
マドンナブルーの星型の花がいいですね!
生活の木「薬香草園」にて:5月

ミルクシスルです。マリア薊とも呼ばれます。「薬香草園」のハーブ園にて。

キク科オオアザミ属のハーブで、含まれるシリマリンに脂肪肝・肝硬変などの肝臓の病気への効能が期待されるそうです。 ミルクシスルの葉には白いまだら模様があり、このまだら模様がミルクのように見えることから、ミルクシスルと呼ばれるようになったそうです。




ロサ・ガリカ・オフィキナリスです。
生活の木の「薬香草園」のハーブ園できれいに咲いていました。
他のバラ園でも原種を集めているコーナーなどで見かけることはありましたが、なかなか見頃には遭遇できませんでした。バラは品種ごとに咲く時期が微妙に異なり、大きなバラ園でも1週間で景色が変わったりしますね。


柚子の花が咲いています。
3月に庭師さんに枝透かしをして頂いたせいか、成り年なのか、花がびっしりと着いています。こんな時は花も楽しもうと、剪定も兼ねて摘んできました。
柚子は3回楽しめると聞きました。「花柚子」「青柚子」「黄柚子」です。

ネロリはビターオレンジの花から取る精油ですが、柑橘系同士でなんとなくネロリの香りにも似ている気がします。
洗って、花のまま10個ほど食べてみました。ほろ苦いですが、苦すぎることはなく、柑橘系の花の爽やかな香りがしました。さりとて、そのまま食べるのにも限度がありますし、残りは蜂蜜に漬けました。香りの移ったハチミツを3日目からパンに付けて食べたり、冷水で溶いて飲んだりしています。


バラジャムとストロベリージャムを作りました。
苺は小粒の安売りを箱で買ったもの。
バラは昨年と同様、ルイーズ・オディエの花びらです。

ルイーズはジャムにすることを考えて、全くの無農薬栽培でした。
元来が病気や虫に強い品種のようですが、それでもバラゾウムシがつきました。アブラムシもびっしり(む、むっ!)。
バラゾウムシは手で取り除きます。
アブラムシは、まだ蕾が固い頃には木酢液を薄めて散布しながら手で洗い落としました。ちらほらと花が咲き始めてからは、薄めた豆乳(牛乳が無かったので)を蕾や茎に散布したり、散水の際に洗い落しました。
右手でスプレーを持ち、左手でアブラムシを洗い落とす、その感触をまだ指先が覚えています。おお、いやだ、いやだ。他の植物だったらできません。なんてったって♪・・・「バラ・LOVE」です。
牛乳を散布するのはアブラムシを窒息させる効果からだそうです。

ジャムにするにあたっては、花びらを何度も何度も水洗いしました。でも、ジャム作り用の白いホーロー鍋の肌にはアブラムシのご遺骸が少ぉーしくっついていました。灰汁と一緒に一心に除去しましたが、後は・・・深く考えないことにします。
家族はもともと「バラを食べるなんて・・・」と批判的ですが、この話をしましたら「何でもカルシウム補給で片づけないように」とか言っていました。

キンセンカです。ハーブのマリーゴールドは同じ仲間です。花が終わらないうちにドライにしてみなくては。
色がきれいなので、手づくり石けんの着色などに使えるそうです。

エルダーフラワーです。
園芸店で見つけ、即、購入しました。次は無いかもしれませんから。
庭の西側に植えました。成長が早くてびっくりです。

エルダーフラワーの花でコーディアルを作っている北欧の家庭をテレビで見ました。
家族の集まりで食前の飲み物にしていました。子供の風邪の予防薬にもするそうです。
「生活の木」でコーディアルを購入し飲んだことがありますが、美味しいですし、好きです。
ハーブティー(市販)もマスカットのような、優しい味がします。

後日談です。
本やネットで調べましたら、この木は成長が早くて、しかも10メートルの高さになるそうです。
我が家の庭の木としては無理と思いまして、鉢植えに作り直しました。
挿し芽も簡単で、他にも2鉢あるところから、大きくしないで花が咲かないものかと試してみることにします。


私はこれでコーヒーをやめました。

タンポポコーヒー(英語名 Dandelion coffee)です。

風味や飲み口はコーヒー豆で作ったコーヒーに近いですが、カフェインを含みません。名前の通り西洋タンポポから作ります。根を乾燥、細かくして、焙煎したものです。

たんぽぽコーヒーには、母乳の出をよくする、冷え性の改善、緩下作用など女性の悩みに多い症状の手助けとなる効能がいろいろと期待できます。その他にも、利尿作用
によるむくみの軽減や、腎臓の機能改善、胃や肝臓の機能向上といった効果もあるようです。

元来コーヒー好きでして、一日に3〜4杯飲んでいた時期も長いのですが、ハーブをもっと生活に取り入れようとコーヒーを止めてみました。禁断症状が出るかと思いましたが、そうしたこともなく、タンポポコーヒーで満足しています。